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2020.08.03

8月に入ってやっと梅雨が明け、Stay Homeだからということでもないですが、毎日三食料理をし、ビオラと端唄・三味線の練習に勤しんでいます。今週末に札幌で兄とJ.S.BachとMozartのデュオをプライベートなイベントの余興で弾くので、ビオラの練習にも熱が入っています。2005年に兄がスコットランドのエジンバラ大学でサバティカル中、ドイツ銀行のフランクフルト本店での会議を終えた帰りに、私はミュンヘンで兄と合流しました。スイスとの国境に近いミッテンヴァルドまで車を走らせ、亡Josef Kantuscherを訪ね、ヴァイオリンとビオラの製作を依頼しました。 今回の演奏は、亡Kantuscherのヴァイオリンとビオラで初めて合奏する記念すべきイベントです。Kantuscherは2015年10月6日に91歳で他界し、私のビオラは2006年に製作された675作目となります。
ビオラはとても暖かい音色を奏で、弦楽器の中では人間の声の音域を網羅する楽器です。昨年注文したバロックビオラが完成し、東京の気候が落ち着いた9月以降にスイスから届きます。楽器はフライブルク・バロックオーケストラのヴィオラの首席奏者Ulrike Kaufmannによって試演され、彼女のアドバイスに沿って微調整がされていると連絡が来ました。バロックの弓はすでにオランダ人制作者に頼んで手元にあるので、先生を見つけて10月からバロックビオラも習い始めます。製作者はドイツ人女性で、クレモナのヴァイオリン製作学校で学び、巨匠ビソロッティの工房で働いた後にニューヨークとシカゴのディーラーで経験を積み、今はスイスのジュネーブに工房を構えています。3年に一度クレモナで開かれるストラディバリウス弦楽器製作コンクールのヴィオラ部門で金賞をとった女性製作者で、古楽器の制作の経験も豊富です。
私の料理教室や料理イベントに参加された方には、いつかビオラを弾いて差し上げたいと思っています。楽しみにしていて下さい。それまでには、もっと上手くなっています(笑)。

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