長野県の蓼科に、25年前に建てた別荘があります。木材は全てスエーデンから輸入し、寒さで成長が遅く木目が密になっている角ログ材をふんだんに使った気密性の高い家で、玄関のドアを開けると今でも松の香りが漂ってきます。土地は800坪弱あり、カラマツや白樺が多いので木に囲まれた落ち着いた場所です。8月の後半は、久し振りに蓼科でゆっくりしました。ゴルフ、料理・BBQ、楽器の練習、地下の工具室の整理、温泉と充実した日々を過ごし、暫くコロナ禍のことを忘れることができました。長野に別荘を構えた人の中に、蓼科派と軽井沢派がいると聞いています。私は自然と接している時が一番幸せを感じるので、蓼科派に属するのでしょう。庭には、鹿、狐、リス、テンが遊びにきます。向日葵の種を詰めたバードフィーダーには、色々な野鳥が集まってきます。蓼科は昆虫の宝庫でもあり、ベランダにいると東京では見かけない蝶や甲虫類に出会うことがあります。動物や昆虫は生きることに純粋で、人間のように深く変に考えることはしないようです。
諸般の理由で、日本ガストロノミー協会の恵比寿移転の話が無くなりました。7月から稼働する計画が大幅に遅れ、執行部は新たな場所を求めて業界関係者と接触を始めています。新型コロナウイルス感染拡大のせいで廃業をした店舗は多いものの、協会として使いやすい場所と条件を満たす候補はなかなか出てこないようです。
東京へ戻ってきたので、また料理のイベントを考えます。来年の夏は、蓼科で高原野菜を使ったメニュー開発教室をやります。今年もたくさん新鮮なトマト、とうもろこし、枝豆、葉物、バターナッツ、コリンキーを料理しました。大学時代2年間をベジタリアンで過ごしたので、野菜は生でも料理をしても大好きです。来年の夏企画が固まったら、協会のHPとここで紹介します。